トレンチコートとアクアスキュータム。バーバリーの影に隠れて。

トレンチコートはアクアスキュータム。冬から春先にかけての定番といえば、トレンチコート。なかでもバーバリーは世界中に確固たるブランド力を見せ付けていますね。でも、トレンチコートはバーバリーだけじゃない。トレンチコートの発祥の歴史を紐解けば、そこにアクアスキュータムが見つかるのだ。トレンチコートのアクアスキュータムは1851年の創業。ジョン・エマリーという人がロンドンのリージェントストリートに構えた高級紳士服店が始まり。すぐにトレンチコートが生まれたわけではなくて、ジョンは防水加工を施したウール地のコートを開発します。これが当時のレインコートの最先端ともてはやされ、アクアスキュータムのトレンチコートの基礎が出来上がった訳です。ちなみに「アクア」は水、「スキュータム」は盾という意味。これをくっ付けた造語が、アクアスキュータムです。トレンチコートのアクアスキュータムとして名声を博すまでもうすぐの頃でした。

トレンチコートのアクアスキュータムはこうして生まれた。

アクアスキュータムのトレンチコートの原形は、アクアスキュータム素材が出来上がった時、既にあったと言っていいでしょう。トレンチとはもともと「塹壕」の事。戦争映画なんかでよく出てくるアレです。当時、ロシアへの遠征に向かったイギリス将校達に防水性が高い耐寒コートが求められていました。この時、将校達に配られたのがアクアスキュータムの防水コート。それを彼らがトレンチ(塹壕)の中でジッと敵を迎え撃つ時に着用したのでトレンチコートと呼ばれるようになったわけです。トレンチコートというのは何かブランドネームのように言われていますが、むしろトレンチの中で使ったからそう呼ばれただけ。それが冬の定番となって愛用され、人々がアクアスキュータムのコートをトレンチコート、トレンチコートと呼ぶようになったのです。バーバリーが上手なプロモーションでトレンチコートのお株を奪ってしまいますが、本当はトレンチコートといえばアクアスキュータムのコートの事なのです。

アクアスキュータム、トレンチコートをめぐってのバーバリーとの闘い

アクアスキュータムのトレンチコートにもタータンチェック(イギリス風チェック柄)は入っています。ただ、赤を上手にまぜたバーバリーのそれと比べると明らかに地味。イギリス人は地味好きなので、むしろアクアスキュータムのトレンチコートの方が好みなのでしょうが、バーバリーの映画俳優や政治家、王室まで担ぎ出した上手なプロモーションの渦に巻き込まれてゆきます。本当はアクアスキュータムがトレンチコートの老舗と分かっていても、やはり人気には弱いのですね。同時期に発祥したバーバリーのトレンチコートですが、アクアスキュータムに対して量では完全に凌いでしまいます。
アクアスキュータムのトレンチコートでバーバリーに勝っている部分は結構あるのですが、ベルトに対する気遣いはその一つでしょう。アクアスキュータムは本格的な耐水耐寒コートとしてトレンチコートをデザインしたので腰まわりの保温の役目を果たすベルトは機能的にも重要アイテム。結び方もいろいろと考えられ、厚めの素材を採用した事もあってバーバリーのトレンチコートよりは圧倒的に上質です。

プライバシーポリシー
Copyright © 2007 トレンチコートの歴史 バーバリーだけじゃない! アクアスキュータムも知ろう!